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愛チャリ

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ずっと乗ってなくて錆びて動かなくなった愛チャリが、
今日家に帰ったらゴミシールを貼られて外に出してありました。
お洒落ぶって買った、無印のタイヤの小っちゃいの。
ピンクの輪っかの鍵がチャームポイント。


ずっと邪魔だから捨てるとオカンに云われてまして、
思い入れが在るので勘弁してくれとせがんでたんですが、
遂にこの時が来たようです。
車にかまけてずっと放っておいた癖に、
『有難う、お疲れ様』と労いの言葉を掛けてる自分が居ました。


車の免許とか無い頃は原付の免許しか持って無くて、
堂々と二人乗り出来る移動手段はこの自転車しか無かった。
だから彼女の送り迎えとか、二人で出掛ける時は必死で漕いだもんです。
湘南の山の方に住んでるボクなので、
二人で海へ二ケツしてった時は一苦労だった記憶が在ります。


手作りの弁当を持って、
マイベスト的なMDウォークマンのイヤホンを片方づつ聴きながら、
周りの目も気にせずに大声で一緒に歌って、
ひたすら海を目指して漕ぎ続けた。


あの頃乗せてた確かな重みは、
ボクにとって本当に掛け替えのない物だったんだなぁって、
今は素直にそう思います。
吸い込まれそうな高い空と長く続く一本道、
その先に果てしなく広がる海がキラキラ光ってた。
そんな風景に二人が一緒に居るって事だけで幸せを感じられた。


大事な物を背負って前へ向かって進む、
人生の縮図の様で笑えます。
今日はそんな事を思ったよ。
何を落っことして来たんだろうなぁ。
Posted at 05:23 | Diary
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